リーダーシップ
リーダーシップの重要性

犬との生活を楽しむためには、犬からの信頼は、なくてはならないものです。
あなただけでなく、あなたの犬も安心して生活を送れるように
きちんとリーダーシップをとりましょう。
誰がリーダーに?
犬はリーダーを求めている

犬の先祖であるオオカミは、
強いリーダーの統率のもと、
集団で生活しています。
リーダーは群れを守り、
群れはリーダーの指示に従うことで、
安全に生活することができるのです。
犬もオオカミ同様、自分より上だと認めたリーダーの指示を聞く動物です。
家庭内の序列は、犬が生後5ヶ月から8ヶ月になる頃までに決まるといわれています。
見られていますよ、飼い主さん
生後5ヶ月のかわいい子犬も、あなたが自分にどう接するかによって、
この人を自分のリーダーと認められるのかどうか、常に観察しているのです。
あなたの何気ない行動も、子犬にとっては大きな判断材料になっているかもしれません。
この人で大丈夫?
生後8ヶ月になる頃には、自分が経験してきたことをもとに、
家庭内でのリーダーを決めるようになります。
もしもその時、あなたがきちんとリーダーシップをとっていなければ、
犬はそれを不安に感じ、「自分がリーダーにならなければ」と思うようになってしまいます。
犬がリーダーに?!
リーダーってこんなに大変なの

犬が自分が家庭内のリーダーだと勘違いしてしまうと、
どんなことが起こってくるでしょうか?
当然、群れをまとめるためには、それなりの経験や器が必要になります。
なにも知らない子犬は戸惑います。
でもがんばらなくちゃ、誰がやるの?
残念なことにそんな切実ながんばりも、私たち人間には問題行動としかうつらないのです。
がんばっているつもりでも…
リーダーになった犬は群れを守るために自分なりにがんばります。
そうなるとあなたの言う事は聞かなくなります。
当たり前です、自分がリーダーなんですから。
そして、とても犬らしい振る舞いをします。

唸ったり、吠えたり、時には咬んだり。
私たちには都合の悪いこれらの行動も、犬が本来備えている気質であり、気持ちの表現方法でしかありません。
そして、群れを守るために必死になっているカワイイうちの子の姿に他なりません。
にもかかわらず、そうなると私たちは、自分たちにとって不都合な「問題犬」と思うようになっていくのです。
少し考えればわかりますね。犬は何も悪くないのです。
しかも犬自身は、問題を起こしているなんて、これっぽっちも思っていません。
そうなんです。
問題があるのは、私たち人間の方。
飼い主の育て方や接し方が、人間側が望んでいない問題を起こす「問題犬」を作り出しているのです。
問題犬にしないための近道
そういった問題行動を事前に予防するという面からも、リーダーシップの確立はとても大切なのです。
犬と接する上でリーダーシップを常に意識し、リーダーシップを確立することは、
「問題行動を起こさせない」ことの基本であるといえます。
あなたが群れのリーダーとなることが、大きな問題を起こす可能性を減らすことへの近道なのです。
犬から信頼されること
ステキなリーダーとは
犬を感情にまかせて叱りつけたり、力づくで服従させても、それはリーダーシップがとれているとはいえないでしょう。
そればかりか不必要に怯えさせ、人を怖がるなど、悪い結果につながりかねません。
なによりも大切なことは、あなたと犬との間に「一緒にいると楽しい・安心する」と思える「信頼関係」を築くことです。
十分な愛情と適切な対応によって築かれた信頼関係は、リーダーであるあなたの指示に、犬が喜んで従う、そういった形で現れてきます。
なにより犬の幸せを

犬が人間社会で共存してくためには、
犬の精神状態の安定は欠かせないものです。
自信に満ちた穏やかな犬に育てること、それについて努力することは、飼い主である私たちの責任といってもいいでしょう。
あたなは、犬にとって頼もしく、楽しい存在になっていますか?
犬自身の幸せも、リーダーであるあなた次第なのです。
第一種動物取扱業 動保第160478号